これまでの記事では、ラマダン月について、そして他の月とは違うエジプトならではのラマダンの特徴について紹介していました。例えば、「メスハラティ(メサハラティはファジュルのアザーン(夜明けの祈り)・(アザーン:礼拝の呼びかけ)の前に人々を起こし、スフールを食べられるようにする人です。)」や、スフールという食事、ラマダンの特別な飲み物などについてお話しました。
そして今日は、ラマダンの時期だけエジプトの街で見られる、とても素敵な光景についてご紹介したいと思います。それが 「マワーイド・アルラハマーン(موائد الرحمن)」 です。
「マワーイド・アル・ラハマーン」は、ラマダンの月に断食している人々に無料で食事を提供する伝統です(ラマダンの慈善食卓)。特に、家族のために十分な食事を用意するのが難しい人や、経済的に余裕がない人たちを助けるためのもので、社会的な助け合いの意味も込められています。この習慣は歴史的にはファーティミ朝の時代に始まり、現在まで続いています。

ラマダンの月に街を歩いていると、道端に長いテーブルが並べられているのをよく見かけます。そこでは断食を終える人たちのために食べ物や飲み物が無料で提供されていて、誰でも座って一緒にイフタール(断食明けの食事)をすることができます。
では、この食事の費用は誰が負担しているのでしょうか?
多くの場合、チャリティ団体や企業家、または地域の住民たちが協力して支えています。
寄付によって食事が用意されたり、ボランティアの人たちが料理を準備したりしています。最近では、食事がテイクアウト形式で配られることも増えてきました。
この伝統の素晴らしいところは、人々が一緒に食事をしながら交流できることです。そこではエジプトの人々の協力的で温かい一面を見ることができ、とても素敵な雰囲気が生まれます。




その中でも特に有名なのが、「マタリーヤ(المطرية)」 という地区で行われる大きなイフタールです。このイフタールは「マタリーヤ・イフタール」と呼ばれ、毎年ラマダン15日に開催されます。
最初はそれほど知られていませんでしたが、ここ2~3年でとても有名になりました。今では大臣や大使なども参加するほどのイベントになっています。
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