エジプトのバラディパンはエジプトの食生活に欠かせないものです。エジプト人はご飯がなくても何とかなるけど、バラディパンだけは絶対に欠かせません。バラディパンはエジプトの食生活で最も重要なものの一つです。
この記事では、エジプトのバラディパンの作り方については書きません。その代わりに、バラディパンがエジプト人の生活におけるその重要性についてお話します。まず、「アイシュ(عيش)」という言葉の意味ですが、これは「生命」や「生きる」という意味があります。なぜなら、エジプト人は家にバラディパンがなければ生きていけないと言っても過言ではないからです。

エジプトのバラディパンは、各地域に必ずあるバラディパン専門のパン屋や窯で作られています。正直に言うと、エジプトではどの地区、どの通りにも、少なくとも4軒はバラディパンのパン屋があると言ってもいいくらいです。エジプトのバラディパンは、さまざまなサイズがあり、早朝に焼きあがります。
そして、エジプトの街並みを象徴する風景の一つが、パンを配達する人の姿です。自転車に乗りながら、頭の上に木の台を載せ、その上にバラディパンを美しく積み上げて走っています。その姿はまるで芸術のようで、驚くほどの技術とバランス感覚を感じさせます。たとえ地震が起きても、何事もなかったかのように自転車を走らせ、頭の上のパンは微動だにしない!



バラディパンは見た目が特徴的なだけでなく、とにかくやみつきになる美味しさです。小麦粉と水と酵母だけで、こんなに美味しいものが作れるなんて驚きです。
フール(そら豆)やタアミーヤ(エジプト風ファラフェル)は必ずバラディパンで食べます。モロヘイヤスープも、ムサカ(ナス料理)も、すべてバラディパンと一緒。バラディパンは、すべてのエジプトの家庭の食卓に並びます。
この文化は古代エジプトの時代から続いています。エジプト文明国立博物館(NMEC)を訪れると、古代エジプト人の墓から発見されたパンや、小麦や大麦の粒を見ることができます。古代エジプトでは死後の世界でも必要になると信じて、それらを墓に入れていました。
さらに、紀元前4千年紀には、古代エジプト人が世界で初めて酵母を発見し、同じ時期に小麦を挽いていたことを示す資料も残っています。


つまり、エジプトのバラディパンの魅力がすごすぎて、アメリカである天才が冷凍のエジプト風バラディパンを商品として発売しました。すると、アメリカ在住のエジプト人達は大騒ぎになり、発売と同時に売り切れて、市場から一瞬で消えたのです。
1パックには5枚入っていて、価格は2.50ドル。エジプトポンドにすると、約116ポンドになります。それなのに私はエジプトでは、5枚をたったの10ポンドで買えます!つまり、4分の1セント以下です!

