ラマダンの飲み物:断食のあとに喉を潤すラマダンドリンク!
エジプトでは、ラマダンのドリンクは、喉を潤すだけでなく、思い出と習慣の一部です!

前回の記事では、エジプトのラマダンについて、そしてなぜラマダンがその習慣や伝統、祝われ方によってエジプトで特別な月なのかをお話ししました(https://egyptopia.net/article/Ramadan)。
そして今回の記事では、ラマダンのアイデンティティの一部とも言える、特別なラマダンドリンクについて紹介します。これらの飲み物は、ラマダンの時期になると、どのエジプトの家庭のイフタール(断食明けの食事)の食卓にも必ず並びます。
イフタールのときに飲まれるこれらのドリンクは、他の月とは違って特別な存在感があります。実は一年中手に入るものですが、この月になると特に多く売られます。なぜなら、イフタールの時間に必ず出される定番の飲み物だからです。長い一日の断食で乾いた喉を潤すため、どの家庭でもこれらのドリンクが用意されます。それでは、ラマダンを代表するドリンクを見ていきましょう。
1.カマル・エッディーン(Qamar El-Din):
カマル・エッディーンは、茹でて濾したアプリコットを乾燥させたシート状のものから作られるドリンクです。このシートを水に浸して柔らかくし、その後、水と砂糖と一緒にミキサーにかけます。個人的には甘さが強いと感じるので、あまりたくさんは飲みません。


2.ソビア(Sobia):
ココナッツにとても近い味のドリンクで、もともとは伝統的な方法で作られていました。現在では、スーパーマーケットの粉末タイプが一般的で、砕いた米、ココナッツ、ホイップクリームパウダー、粉ミルク、砂糖、バニラなどを混ぜたものです。牛乳と混ぜて作り、好みに応じて砂糖を加えることもできます。


3.キャロブ(Kharoub/カロブ):
写真のような形をした果実の一種です。
水で約30分煮てからこし、砂糖を加えて冷やして飲みます。これは一年を通して私のお気に入りのドリンクです。


4.タマル.ヒンディ(Tamar Hindi):
タマル.ヒンディは熱帯果実で、茶色いさやの中に繊維状の果肉が入っています。熱いお湯に4時間ほど浸し、潰してから濾し、砂糖を加えて冷やして飲みます。甘酸っぱさと甘みが合わさった味が特徴です。



5.ハイビスカス(Karkade):
濃い赤色が特徴の、花に似たハーブ植物です。乾燥させた花を煮出し、砂糖を加えて作ります。冷たくしても、温かくしても飲まれます。



6.甘草(Arq Sous/イリクスース):
植物の一種で、見た目はちょっと木材のような感じです。これも熱いお湯に4時間ほど浸してから濾し、砂糖を加えて飲みます。正直に言うと、エジプト人ですが私はこのドリンクがあまり好きではありません。でも、エジプトでは本当に好きな人が多くて、なぜなのかは正直わかりません!


これらは、ラマダンを象徴する代表的なドリンクです。スーパーでは、乾燥したハーブや果実のまま売られていたり、ソビアやタマル.ヒンディのように粉末状で売られていたりします。
カマル・エッディーンは、写真のようなシート状で販売されるのが一般的です。



ハイビスカスも、紅茶のティーバッグのような形で売られていますが、私は乾燥した花の形で作るほうが好きです。

これらのドリンクは基本的にどれも好きですが、ソビアとイリクスースは個人的な好みではないのであまり飲みません。ただ、好みに合う人も多いと思います。
自宅で作るメリットは、砂糖の量を自分で調整できることです。砂糖なしで飲むこともできます。一方で、外で買うと砂糖が多めなこともあります。
また、ラマダンの時期になると、街中でこれらのドリンクを売る屋台の売り子を見かけます。売り子は「キルバ」と呼ばれるものや、写真のような装飾された大きな銅製の容器を持ち、伝統的な衣装(ベストとターバンやフェズ帽)を身につけています。そして、イリクスースやキャロブ、タマル.ヒンディなどのドリンクをガラスのコップに注いで売っています。
この売り子は、特にラマダンの時期のエジプトの街を象徴する、民俗的でアイコニックな存在です。モスクの前や人通りの多いエリア、ダウンタウンなどでよく見かけます。

もしエジプトを訪れることがあったら、どのラマダンドリンクを試してみたいですか?






